Adobe製品を使っていると、「Acrobat」と「Reader」の違いに戸惑う方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つのソフト、同じパソコンにインストールして共存させるのは基本的におすすめできません。
特に、PDFの編集を行いたい場合には注意が必要です。
■ Adobe Readerとは
Adobe Reader(正式名称:Adobe Acrobat Reader)は、PDFを閲覧・印刷するための無料ソフトです。
署名の追加やコメント機能など、一部の簡易操作は可能ですが、PDFそのものの編集やページの入れ替え、結合などの高度な機能は使えません。
■ Adobe Acrobatとは
一方、Adobe Acrobat(ProまたはStandard)は、PDFを編集・作成・変換するための有料ソフトです。
テキストや画像の修正、ページの分割・結合、スキャンデータのOCR変換、パスワード設定など、PDF業務に必要なほぼすべての機能を備えています。
■ 共存が難しい理由
AcrobatとReaderは、どちらも「PDFを開く際の既定アプリ」として動作します。
そのため、同一環境に両方をインストールすると、PDFファイルを開くたびにどちらのソフトが起動するか不安定になる場合があります。
また、システム内部で使われるライブラリや関連サービスが競合し、正常に動作しない・編集機能が使えないといったトラブルも報告されています。
■ PDF編集をしたい場合のおすすめ手順
PDFを編集したい場合は、以下の手順が最も確実です。
- まず、Adobe Readerをアンインストールする
- その後、Adobe Acrobat(ProまたはStandard)をインストールする
- インストール完了後、PDFの既定アプリを「Adobe Acrobat」に設定する
これで、PDFファイルを開いた際に常にAcrobatで編集できるようになります。
インストールがうまくいかない場合は、下記よりインストーラーをダウンロードすると良いです。
■ どうしても共存させたい場合
基本的には共存は推奨されませんが、
どうしてもAdobe ReaderとAcrobatを同じ環境で使いたい場合は、以下の方法で実現できるケースがあります。
🔸 Adobe Acrobatの32bit版をインストールする
現在、Adobe Readerが64bit版の場合でも、Acrobatを32bit版としてインストールすると、
システム的に別アプリとして扱われるため、競合を避けつつ共存できるケースがあります。
ただし、この方法でも一部の環境では不安定になることがあり、公式に推奨されている方法ではありません。
動作が不安定になった場合は、どちらか一方に統一するのが安全です。
■ まとめ
| ソフト名 | 目的 | 費用 | 編集機能 | 共存可否 |
|---|---|---|---|---|
| Adobe Reader | PDFの閲覧・印刷 | 無料 | × | ×(推奨されない) |
| Adobe Acrobat | PDFの編集・作成・結合 | 有料 | ○ | △(32bit版なら可能な場合あり) |
PDFを編集したい方は、迷わずAdobe Acrobatを単体で使用するのがおすすめです。
どうしても両方を使いたい場合は、Acrobatの32bit版を試すことで共存できる可能性があります。
