はじめに
「A事業所で使っていたBuffaloのWi-Fiルーターを、B事業所でも使いたい」
――そんな時、スマホやタブレットのWi-Fi設定を一からやり直す必要があるのか、気になりますよね。
結論から言うと、アクセスポイント(AP)モードで利用していれば、設定変更は不要です。
この記事では、その原理と注意点をわかりやすく解説します。
APモードとは?
BuffaloのWi-Fiルーターには、通常の「ルーターモード」のほかに、
既存のネットワークに無線アクセスポイントとして接続する**「APモード」**があります。
- ルーターモード:インターネットを分配し、IPアドレスを管理する(親機的な役割)
- APモード:すでにあるネットワークにWi-Fi電波だけを追加する(子機的な役割)
A事業所でAPモードで運用していた場合、
そのWi-Fiルーターは「SSID(ネットワーク名)」「パスワード」「暗号化方式」を保持した状態で動作しています。
事業所を変えても設定不要な理由
B事業所に持って行っても、SSIDとパスワードが同じであれば、端末は同じWi-Fiと認識します。
スマートフォンやタブレットは、過去に接続したネットワーク情報を記憶しているため、
移動後も自動的に接続してくれます。
利用時の注意点
1. APモードのまま使う
B事業所に移動した際も、モードが「APモード」になっているか確認しましょう。
もし「ルーターモード」になっていると、ネットワークが二重になり、通信が不安定になります。
2. LANポートに接続する
B事業所のネットワーク(上位ルーターやONUなど)のLANポートと、Buffalo機器のLANポートをLANケーブルで接続します。
※WANポートには接続しません。
3. DHCPの重複に注意
APモードではBuffalo側のDHCPサーバーは自動で無効になりますが、
誤ってルーターモードのままだと、上位ルーターとIPアドレスが競合してしまいます。
よくあるトラブルと対処法
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| インターネットにつながらない | モードがルーターモードになっている | APモードに切り替える |
| 「インターネットなし」と表示される | WANポートに接続している | LANポートに差し替える |
| IPアドレスの競合 | DHCPが重複している | 上位ルーター側に任せる |
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 端末の再設定 | 不要(SSIDとパスワードが同じならOK) |
| モード設定 | APモードを維持 |
| 接続方法 | LANポート同士をLANケーブルで接続 |
| DHCP設定 | 上位ルーターに任せる |
おわりに
BuffaloのWi-FiルーターをAPモードで運用していれば、
別の事業所に持って行っても、そのまま問題なく使えます。
「SSIDが同じ=同じWi-Fi」として端末が自動的に認識してくれるため、
再設定の手間がかからないのが嬉しいポイントです。
もしお使いの機種のモード切り替え方法や接続図が知りたい場合は、
ルーターの型番(例:WSR-3200AX4Sなど)を確認して検索してみましょう。
